松陰も龍馬、晋作も歩いた萩往還 歴史を感じる道 山口
公開日:
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最終更新日:2016/01/29
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目次
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今回は、大河ドラマ 花燃ゆの舞台となっている山口県萩市と防府市を結ぶ道『萩往還』をご紹介します。
この道は、吉田松陰、坂本龍馬を始めとする維新志士たちが『志』を胸に抱いて歩いた歴史を感じる道なのです。
萩往還とは?
往還って何?
そう往還って何でしょうね。
昔の道なら、街道とか○○道とかだよね。
早速、Wikipediaで調べてみましょう。
江戸時代の五街道以外の主要な街道をいい、「脇街道」や「脇道」とも呼ばれた。脇往還もまた、五街道と同様に道中奉行が管理しており、宿駅・一里塚・並木などが整備された所も多い。
街道という事で良いみたいですね。
どんな使われ方をした道?
関ヶ原の合戦で敗れた毛利氏が、居城を萩に移した。
その後、西国街道にでる為の道として、道幅約4m(二間)の重要道として整備したのが、萩往還である。毛利のお殿様が参勤交代の時に、使った道ですね。
日本海と瀬戸内を結ぶ道として、物資輸送に使われ、商人の往来も多かったそうです。
道には、石畳、立場、一里塚、往還松なども設けられていたそうです。
明治以降は、往来も減って廃道になっていたが、最近になって、維新当時の往還を再現するように整備が進んでいる。
萩往還の見所
見所は、沢山ありますが、ここでは、私が独断でセレクトした箇所をご紹介します。
基本的には、吉田松陰の時代を中心にセレクトしました。
萩往還の観光には、脚力が必要です。見所の殆どが、車両の立ち入れない旧道にある為、維新志士と同じように歩くしかありません。
全工程を歩くとなると、数泊する必要があるでしょう。
全長54km程あります。
そんな中でも、車移動で行ける見所をご紹介します。
見所案内 三田尻編
1.英雲荘(三田尻御茶屋)
- 萩往還の終り。
- 江戸時代に2代藩主毛利綱広によって建てられた公館。
- 参勤交代や領内巡視時の藩主の宿泊・休息施設、そして迎賓などの為に造られた。
2.防府天満宮
- 菅原道真公と祀った学問の神様。
- 三大天満宮の一つ。京都:北野天満宮、福岡:大宰府天満宮
- 道真が亡くなった翌年である延喜2年(904年)に創建され、「日本最初に創建された天神様」
3.毛利博物館/毛利氏庭園
- 毛利家の庭園内に造られた、毛利博物館。
- 毛利家由りの品々、資料を約2万点所蔵。国宝4件7点、重要文化財約9千点。
- 用地は、維新後、公爵となった毛利氏の本邸とし建設されたもの。
見所案内 山口編
1.十朋亭
- 大河ドラマ花燃ゆの主人公を演じる井上真央さんが、NHKの番組「鶴瓶の家族に乾杯」に出演された際に笑福亭鶴瓶師匠と共に立ち寄りました。
- 1800年代に、代々醤油製造業を商いとしていた萬代家の離れとして建てられた。
- 藩の重役の周布政之助がここで起居をはじめ、ついで桂小五郎・久坂玄瑞・坪井九右衛門・富永有隣・白根多助・来島又兵衛・村田蔵六・山縣有朋等の諸士が来亭、起居したと伝えられている。
- 離れの隣に、吉田松陰の兄 杉梅太郎(原田泰造さんが演じている)が、私塾を開いた場所がある。
- 十朋亭の入口にあるブティック「アトリエa.p.r」もお勧めですよ。ユニークなオリジナルデザインが素敵です。
2.遊恭茶房おかだ
- 明治維新とは関係のないところです。ご休憩にどうぞ。
- ゆっくり歩いて行かないと見付けられないお店ですが、シフォンケーキが絶品とのことです。
- 外観からは、茶房と判らないですよね。
- 営業日(火水木)が少ないので予定が合わなければ、残念です。
- 事前予約ですが、食事も用意して頂けます。
3.茶房おかだの裏手にある観音堂
- ほんとに小さな祠ですが、中には「千体地蔵菩薩」が祀られています。
- 一見の価値有りです。
4.瑠璃光寺
- 毛利家の墓所がある瑠璃光寺。
- 境内には、資料館と五重塔がある。
5.天花坂口
- ここからいよいよ当時の石畳を復元した旧道になります。
- GoogleMapでは、途中で切れていますが、県道62号線まで通り抜けできます。
- 車両の立ち入りは出来ません。
- この旧道を歩いていくと、一ノ坂一塚やキンチヂミの清水があります。
見所案内 萩編
1.吉田松陰短古石歌碑
- 山口から萩に向かって、国道262に向かう途中県道32に分岐して、更に大きく左に回り込んだところにある。
- 非常に解りにくい。
- 安政元年に下田での密航に失敗し、萩へ護送されてきた際に、この明木の地で詠んだのがこの五行の詩。(松陰24歳)
少年有所志 少年の頃に、志すところあり
題柱學馬郷 柱に題して馬郷を学ぶ(中国の故事)
今日檻輿返 そして今は、檻に入れられて返ってきたが
是吾晝錦行 私は故郷に錦を飾る思いなのである
2.道の駅萩往還・松陰記念館
- 松陰たち維新志士の銅像が出迎えてくれます。
- 萩焼、海産物加工品、地酒など萩のみやげが販売されています。
- 見蘭牛、オリジナルのポン酢ドレッシング、萩椿オイル、椙八のちりめんがおすすめです。
- また、駅内の松陰記念館では吉田松陰の資料が展示されており、無料で見学することができます。
3.涙松跡
- 吉田松陰が安政の大獄で江戸に送られるとき
- 「かえらじと思いさだめし旅なれば、一入(ひとしほ)ぬるる涙松かな」
- と、歌を読んだ場所
4.唐樋札場跡
- いよいよ、萩往還の起点「唐樋札場跡」です。「からひ」と読みます。
- 高札場は、幕府や藩からの御触れを記した高札を掲示する場所。
- 「忠孝にはげみ、親子兄弟仲良くすること」
- 「田畑を一生懸命耕し、荒らさないこと」
- 「キリシタン禁令」
- 「異国船の抜荷禁止」などが、掲げられたらしいです。
- この他、磔(はりつけ)や獄門の刑に相当する罪人を見せしめのため、この地に晒場(さらしば)を設け、最長で三日間にわたり群衆の面前にさらすことも行われました。
- 唐樋札場は、明治時代になってその役割を終え、取り壊されました。
e.t.c
ブログ「大河ドラマ」で、”花燃ゆ”についての記事をアップしていますので、よろしければそちらもご覧下さい。
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